[仕事編] うじうじおばさんの経験談 その3

うじうじおばさん

うじうじおばさんは事務に疲れ、結局はまた接客業に戻ってしまいます。

 

 

[やりたい放題 家族経営]  手作りハムの店

そこは、家族で経営している手作りハムのお店

会長(元社長)

超おしゃべり自慢話が大好き

社長(会長の息子)

自慢話が大好き

似たもの親子

社長の奥さん

超美人、頭が良い、

実質この人が全てを回している。

手作りハムなどの製品は、お店の横にある工場でじっくり漬け込み、

燻煙をかけ、出来上がった商品は直売所で売ります。

 

私はその直売所で働くことになりました。

 

まず、来たお客様を椅子に座らせ、試食を出し、感想を聞き

ここで「美味しくない!」と言う人はまずいないです。

たいていは、「美味しい!!」と誉めてくれます。

 

そこで、ぐいぐいと説明タイムに入ります。

 

ここのハムやベーコンは、いかに手をかけ時間をかけ作っているか

じっくりと説明し、他店との違いや、更にはここの手作りハムの

歴史まで説明が及びます。

そこまで説明し最後に、お勧め商品を紹介し

注文伝票とコーヒーを置いて、お客様の席を離れます。

ここまでされると、ほとんどの人が数点は買って行きます。

どれも高い商品で、すぐに4.5千円になります。が、

たまに、600円のソーセージをひとつだけ、買おうとした人がいると‥

 

ここで会長登場!

 

この会長が600円のお客さんを捕まえて、

さっき私たちが伝えた説明をまた一から始め

さらに深堀した長ーーい話を聞かせるわけです。

そして、いかに美味しいハムか、どんな料理が合うか、

そして最後には、このハムの評価がどんなに素晴らしい

栄光をたたえられたかを永遠話していくのです。

結局、600円で帰ろうと思っていたお客さんが

結局は3千円以上のお買い物をさせられてしまうのです。

このお店、ヤバいな‥!!!

と思いましたが、この会長を止める人は誰もいません。

代替わりした社長は、会長の息子

この息子も会長と同じタイプだし、お嫁さんもまたバリバリやるタイプだし

ダメだこりゃ!

とにかく客単価は3500円以上じゃないと、機嫌が悪い!

たまに会長の長ーいお話にも負けずに、

何も買わずに帰ったお客さんがいましたが、

 

味の分からない人だ!!

とお客さんをけなします。

 

逆に、会長の話に乗せられたお客さんが、どんどん買うと、

さらに、話が長くなり、終いには

いや~、味の分かるお客さん

本当に嬉しい!!!

と言って、さらにどんどん商品を勧める始末!

さらに自分の生い立ちや自慢話のフルコース‥

 

お客さんが居ない時には、この自慢話は私たちに披露されます。

そう、同じ話を何度も何度もです。

自慢話って本当に疲れますよね。

 

 

 

雇用条件が最悪

 

やりたい放題は雇用面でも発揮され、

雇用保険を付けてもらえず、

それを申し出た人が突然クビ宣告されたり、

時給すら10年間働いても、1円も上げてもらえません。

それなのに、自慢話を長時間、聞かなかればならない苦行‥

4年間が限界でした。

 

 

 

自慢話をする人の特徴(会長の場合)

 

キャバクラの接待のように、

 

さすがですねぇ!!

 

知らなかったー!

 

すごーい!!

 

センスありますねぇ!!

 

そうなんですか!!!

 

が、欲しいんだと思います。

老人全般に言えるのかもしれませんが、

一線を退いてからは、みんなから必要をされる存在では無くなり

自分の価値がどんどん下がっていく寂しさが

あったんだろうな‥と今なら思います。

 

まとめ

 

うじうじおばさんはこの時、まだ少し若かったので

じっくりとこの自慢話を、聞いてあげられる包容力も無かったし

この哀愁に気づいてあげられる、優しさもありませんでした。

でも、自分も今その年齢に向かってきていて、

その実感に気づいた時に、他人事では無い焦りや、

こんな風にはならないでおこう!とか色々な事を考えるようになり

今になって半面教師的には良い経験をしたかな‥

そして、4年間の販売で図太く押し売りをする根性を付けさせてもらったな!

と感謝しています。

手作りハムばんざい!!

 

 

 

 

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