[仕事編] うじうじおばさんの職歴 前編
18歳で花屋さんに就職! ‥38年前の出来事
初めての仕事はお花屋さんでした。
かわいいお仕事だと思うでしょ!!
いえいえ、
ひと事で言うと超過酷
今で言う超ブラックなお仕事でした。
8人位の同期入社が3年経って、みんな辞めて行き
最後のひとりが私でした。
家族経営の老舗のお花屋さんで、
旦那が婿養子で一応社長、奥さんが専務、
もうひとり、アドバイザーという役職のおじさんがいて
なんと、そのおじさんは専務の愛人でした。
全ては専務とアドバイザーで決められ、社長は蚊帳の外
私たちも、何か困ったことがあれば、アドバイザーに相談する
という、不思議な構図の職場でした。
しかし相談しても、何も変わらず
サービス残業は当たり前、ボーナスはお小遣い程度
結婚式は、前日の夕方から作業が入り
ブーケ、テーブルフラワー等を遅くまで作り
葬儀が入ると急に押し寄せるように忙しくなります。
でも一年で一番忙しかったのは、母の日でした。、
母の日前日は、最終バス時間ギリギリまでアレンジメントや花束作り、
男性スタッフは泊りがけで徹夜で作業していました。
朝8時から夜22時まで過酷な仕事
今はそんな事はないんでしょうが、あの頃は
それが当たり前の時代でした。
作業場も店頭も花の鮮度を保つ為に、基本は寒いです。
冬は地獄です。
常に水仕事、常にあかぎれ、指先まで切れて
そのうえ、花のアクで手は真っ黒になり、洗っても
手のシワにまで入りこんで、まったく取れず、
うら若き、あの頃のうじうじおばさんの手は
人に見せられない手をしてました。
おまけに常に睡眠不足と、
寒さのために膀胱炎も繰り返し
夢のある仕事とはかけ離れていていました。
ただ惰性で毎日を過ごし、楽しみは職場の仲間との
夜のススキノのディスコで、たまに遊ぶ事!
すっかり辞めるタイミングを逃してしいましたが、
そんな時、旦那と出会い、20歳で寿退職をすることになり、
めでたくこの花屋と良い感じで決別することができたのです。
結婚式はもちろん、このお花屋さんの担当する式場で
素敵なブーケも作ってもらい、このお花屋さんに勤めて
良かったなぁなんて思った思い出があります。
結婚してすぐ二人の子供を授かり、必死に子育てをし、
気づいたら30歳、そろそろパートでもしようかなー
という事で、
うどん屋さんでパート 25年前の出来事
ホールスタッフとして4年間、働きました。
ランチタイムは本当に忙しい!!
次から次とお客さんが押し寄せ、すぐに満席。
こちらへどうぞ!!
と席に案内した人を忘れて、
ずー--っとお水だけ飲んでたお客さんや
食い逃げをしていくお客さんもいる
スポーツクラブ帰りのおばちゃん軍団は
いつも小上がりを占領して、ビールを飲んで昼から宴会状態
とにかく、常に小走りで店内を動き回り、
重たいうどんを運ぶ毎日。
特に一番重かったのは、釜揚げうどんセット
これを持って運ぶのは一か八かの大勝負!!
途中で力尽きれば、ひっくり返して大惨事!!
これがふたつオーダーが入れば、ふたついっぺんに
運ぶことになり、かなりのばくちです。
私の知る限りでは、ぶちまけた人は居なかったので
やればできる、って感じです。
とにかく4年間は体力勝負のパートでした。
最後はその体力に限界を感じ引退!
ジャスコでパート 20年前
今のイオンがジャスコだった当時、オープニングスタッフで
4年間働きました。
オープニングスタッフという事で、職場のみんなとは仲間意識が強く
その後、次から次へと、新しいスタッフが増えても
やはり、その同期のメンバーとは、深いところで繋がっていました。
そこの店舗は地域柄、とにかくクレームが多くて、大変でした。
「レジが遅い、聞いても分からない!この店はバカばっかりだ!!」
って言わたり、口の利き方が悪いと言って、
「ネットに書き込んでやる!!」
と言って怒って帰ったお客さんもいました。
怒っているお客さんに売り場長が
「すみません、すみません!」と謝れば
「何が悪いのか分かって謝っているのか?」と更に怒鳴られ
毎日、よくそんなに怒る出来事があるなーと思いながら
たくさんのお客さんに接しているうちに、
全体のお客さんより、
目の前のひとりのお客さんに満足して貰えれば、
それでいいんじゃないかな、と思うようになり、
それからは、どんなに忙しくても、目の前のお客様に対して、
丁寧に接する事ができるようになりました。
「ありがとう」
の言葉をお客様から頂いた時の喜びを味わったのも、
この頃かもしれません。
接客業を経験して感じる事
誰でもできる仕事=接客業
うじうじおばさんは若い時から接客業しか経験がなく
パートを探しても、受かるのは接客業ばかり
本当はデスクワークがしたいなーと思うのに
事務パートを受けても、
ことごとく落ちてしまいます。
だから、接客業は誰でもできる仕事なんだと思ってました。
でも、
はたして本当にそうなのかな‥
そりゃ誰でもできるだろうけど、
お客様に対して、満足のいく接客をできてこそ、
接客業で働いています。と言えるのかな‥と思います。
お客様の居る前で、
従業員同士がおしゃべりに夢中になっていたり、
聞かれた事に対しても、
笑顔ひとつ見せずに、ひと言ふた言で終えてしまう。
令和の時代になっても、やっぱり人と人との繋がりは大切だと思うし、
お客様に対しても、他人ではなく、繋がりを持った大切な人として
接する事が大事なんじゃないかな‥と感じる今日この頃です。
50を過ぎてから、やっと接客を考える事ができた
うじうじおばさんです。
次回は
[仕事編] うじうじおばさんの職歴 中編
を、よろしくお願いいたします!
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